市長の日記

市長の日記

2024年10月21日(月)

姉妹都市交流、外国人弁論大会 ほか

 残暑のような蒸し暑さがなかなか抜けなかった日々から一転、20日からは気温がぐっと下がり、秋が一気に深まった感じがあります。北の山々からは雪の便りも。秋ならではの交流事業が多く、忙しくも出会いの多い日々が続きます。

 岐阜で行われた全国木のまちサミットから戻った翌17日、朝から日光へ。二宮尊徳先生のご縁で長年姉妹都市交流を続けている栃木県日光市において、日光市ゆかりの都市(小田原市、八王子市、苫小牧市、台東区)が集まっての交流事業があり、私も久しぶりに参加いたしました。日光市の粉川市長とは今回初対面。様々なお話をさせて頂き、引き続き姉妹都市として有意義な交流を進めていこうとの思いを分かち合いました。お互いの諸行事に招き合うだけではなく、それぞれが有している地域課題の解決に向け、意見交換を行っていくこととします。
 今回の交流事業では、日光東照宮の秋の例大祭に合わせて行われたこともあり、東照宮周辺は大変な賑わいで、特に外国人旅行者の多さには驚かされました。外国人旅行者や修学旅行の小学生たちに混ざって各所をご案内頂きましたが、徳川家康という人物を祀るためにこれだけの建造物が造られたことに、どれほどの権勢であったのかと、改めて驚かされます。家康公の墓所とされている立派な奥宮も拝見しましたが、直前に参詣した今市報徳神社の社殿の裏にある二宮尊徳翁の、ただ土を盛っただけのひっそりとした墓所とのあまりの違いに、色々と思うところがありました。

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2024/10/21 10:28 | 未分類

2024年10月18日(金)

東白川村の森づくり・人づくり

 2日間のサミット参加と事前視察を経て、様々な出会いがあり、また様々な学びを頂きました。

 まず、森づくりの理念と実践がしっかりと確立されていること。これまでの日本の林業は、皆伐された原野に苗木を植え、50年ほどを経て伐期を迎えた木を皆伐、また造林していくというサイクルが進められてきましたが、生き物も住む山林としての健全な環境、林業の経営、多様な植生による水源域の保全、土と水を保つ山の力などの観点から、今日ではその弊害も大きくなっています。
 東白川村では、長伐期多間伐の考え方で、100年、150年、200年といった長期での育林を行っており、間伐を繰り返しながら良材を育て、樹齢や材積を蓄えて高値で取引できる材を育てつつ、間伐によって生じる十分な樹間、日差しの入る林床に芽吹く様々な下層植生による生物多様性の実現、様々な樹種が根を張ることによる保水力と土のグリップで災害にも強い山づくりなどが、同時に進んでいます。そうした森づくりは、いま世界で進められている森林の国際認証(FSCなど)にも当然合致するため、国内でも最高レベルの認証率を誇っています。
 そうした森づくりや育林への理念が、森林組合や製材業者、そして若手の林業者らにしっかりと伝わっており、世代を超えて受け継がれているところが素晴らしい。サミットの後半では30代から40代くらいの若手事業者らが登壇、本音ベースでのディスカッションもあり、人材の厚みを感じさせてくれました。またそうしたディスカッションを、村内唯一の中学生たちが会場で聞いていました。東白川村では、中学生になると山で植林をすることになっており、将来の村の担い手育成にもしっかりと取り組んでおられます。  また、そうした森づくりや林業振興を支える村としても、自信をもって薦めることができる東濃ひのきをできるだけ多くの人たちに使ってもらうべく、「FORESTYLE」という家づくりの提案を地元工務店や設計師らと共に進めており、東濃ひのきを使った家づくりへの支援として柱材40万円分ほどを村が施主にプレゼントするという取り組みなど、様々なバックアップを行っておられます。
 そうした東白川村の取り組みに、林野庁は言うまでもなく、サントリーやmoretrees、生物多様性の保全に取り組むWWF、岐阜県立森林アカデミー、木造建築に取り組む大手ゼネコンなどもバックアップに力を注いでいます。

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2024/10/18 08:56 | 未分類

2024年10月17日(木)

全国木のまちサミットin東白川

 15日・16日と、岐阜県東白川村を訪ねました。今年で8回目を迎える「全国木のまちサミット」に出席しつつ、東白川村で展開されている林業・木材産業の現場をお訪ねしました。
 このサミットは、主に森林資源の豊富な地方自治体が、林業の活性化、木材産業の育成、さらには森林の整備保全などを進めていくにあたり、同じような課題意識を抱える自治体同士の交流や先進事例の研究を通じて、それぞれの自治体における実践を進化させていこうとの考えで取り組まれてきました。私も前の任期中、岩手県住田町、山梨県早川町、熊本県南小国町などで開催されたサミットに参加、意欲的に取り組む全国各地の自治体の皆さんや、支援する林野庁、関係団体の皆さんとの交流を深めてきました。昨年は小田原でも開催されています。

 今年の開催地である東白川村は、人口2000人ほどですが、広大な山林と美しい清流の村で、高品質でしられるヒノキ「東濃ひのき」の大産地です。山林面積は約7800haで小田原市の倍程度ですが、そのうちFSC認証を得た、健全で持続可能な森林の面積が8割近くに達しており、森林地権者~林業事業者~製材事業者~加工事業者~工務店までの繋がりが村内で見事に形成されている、モデル的な地域であり、森林・林業・木材産業はまさに地域の主力産業として受け継がれ、育てられています。
 サミットのプログラム自体は、15日夜の交流会と16日の記念講演やパネルディスカッションなど、室内での交流が主体だったため、こちらから東白川村にお願いし、15日の午後から半日かけて村内の主要な現場を特別にご案内頂きました。

 FSC認証の森であり、東濃ひのきの種どりをする「母樹林」、サントリーが水源の森としてその保全と育林に関わっている山林、故坂本龍一氏らが取り組んだ「more trees」の森など、多間伐を経て十分な樹間があり、枝打ちもしっかりされた、まっすぐに育っているヒノキ、しかも下層植生がしっかり茂っている健やかな森の姿が、そこにはありました。
 

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2024/10/17 13:35 | 未分類

2024年10月16日(水)

健民祭 ほか

 15日より衆議院選挙が始まりました。極めて短い準備期間のため、各候補者もさることながら、選挙事務を遂行する選挙管理委員会もてんやわんやで、公示を迎えました。この国が、そして日本の各地方都市が直面する様々な課題に対して、しっかりとした政策提案がなされ、候補者間の十分な政策論争を経て、有権者がしっかりと選択し、投票する。そんな選挙になることを心より願っています。

 3連休の続きです。
 13日は絵に描いたような運動会日和の中、3か所の健民祭に。酒匂小八幡、下曽我、曽我と巡り、いずれも地区対抗形式からスポーツ体験型のレクリエーション形式に替わっているものの、それぞれの地域性が良く発揮され、コミュニケーションを大切にする工夫が凝らされていました。私も幾つかのニュースポーツなどを楽しませていただきましたが、なかなか難しくも、楽しいものでした。

 14日は、午後から3か所。
 まずは第2回おだわらデジコン城下町(全国学生デジタルまちづくりコンテスト2024 in ODAWARA)の審査会へ。これは、地域課題の解決とデジタル技術の活用を掛け合わせる取り組みのアイデアを学生たちから募り、優秀な提案を表彰する取り組み。この日は、デジタル政策やウェルビーイングの分野で第一人者の皆さんを審査員にお迎えし、23件から3件に絞られた提案を学生たちがプレゼンする最終審査会でした。私も審査員の一人として参加させていただきましたが、いずれの提案も小田原の課題や可能性をとらえた良き着眼であり、具体的な事業展開までを視野に入れたものでした。ぜひとも、提案の実現を目指してさらなる研究を重ねてほしいと、講評させていただきました。

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2024/10/16 09:27 | 未分類

2024年10月15日(火)

鳥居選手祝賀セレモニー ほか

 10月初旬の三連休は、天候に恵まれ、秋ならではの諸行事でまちは賑わっていました。日差しが出ると汗ばむくらいの陽気になりますが、日は短く、夕暮れ時は涼しくてとてもしのぎやすい。外に出て活動を楽しむにはとても良い季節です。

 先週11日、パリ2024パラリンピックのゴールボールで日本代表として見事金メダルを獲得した鳥居陽生選手が、小田原市役所に凱旋。市長室でご報告を頂くとともに、市役所2階市民ロビーにて祝賀セレモニーが開催されました。
 甲子園を目指して野球に打ち込んでいた高校1年生の時に視力が低下する病を発症。夢への道を断たれ落胆したものの、ゴールボールと出会い、生来の身体能力や肩の強さを活かしてメキメキと成長、日本代表に選ばれ、今回の栄誉となりました。その間の苦しみや、新たな目標を得て頑張ってこられた日々のことを語ってくれました。障がいがあっても、新たな目標を得て頑張れる。そんな姿は、多くの人たちに勇気を与えてくれます。まだ20歳。4年後のロサンゼルス大会では、まさに主力選手として活躍されることでしょう。鳥居選手を一目見ようと訪れた多くの皆さんと一緒に、鳥居選手の栄誉を称え、これからの活躍に大きな声援を送らせていただきました。

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2024/10/15 11:49 | 未分類

 

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