市長の日記

市長の日記

2024年10月11日(金)

史跡整備全国大会 ほか

 めっきり涼しくなりました。9日に衆議院が解散となり、各地ではあわただしく選挙モードに。政権与党の都合で日程が決められ、選挙事務を担う地方自治体は超短期での準備を遺漏なく進めねばならず、対応に追われています。小田原市でも、通常の選挙管理委員会の体制では間に合わず、経験のある職員たちが加わり、何とか体制を整えましたが・・・おそらく日本中の自治体でそのような状況になっていることでしょう。

 決算審査を伴う長丁場の市議会9月定例会が終わり、新たな観点での市政運営や諸事業の仕込み、秋のシーズンに集中する各種全国大会や自治体間交流などの季節に入ってきました。
 8日は、小田原でも着実に増えている「まちあるき観光」への対応について、市内諸団体で構成される「小田原まち歩き実行委員会」の皆さんと懇談。小田原まちづくり応援団、小田原ガイド協会、小田原まちセッションズ、小田原市観光協会から代表の皆さんが来庁され、現在の取り組み状況などについて詳しく伺いましたが、ここ数年で取り組みはかなり充実してきたと心強く感じます。
 10日には、空き店舗活用や移住者受け入れなど小田原の新しいまちづくりについて職員らと意見交換などを行いました。小田原が持っている豊富な地域資源とその活用可能性に鑑みた、まちあるき観光や新たな観点でのまちづくりの大方針を、関係する皆さんの力を借りて具体的に組み立てる旬が来ていると感じています。
 また、マニフェストにも掲載した「エディブルスクールヤード」の進め方について、市民活動に取り組んでおられる皆さんも交え、意見交換。ある程度の広い面積の農地を市民の皆さんと一緒に開拓整備し、子どもたちから地域のシニア層まで、農と食を介した人づくりやコミュニケーション、多世代交流などの場づくりを進める構想。できれば各小学校区に一か所ずつくらい作っていきたいのですが、まずはモデルとなるケースをひとつ、次年度以降に手掛けられたらと考えています。

 9日・10日は、宮城県多賀城市へ。小田原市も加盟している「全国史跡整備市町村協議会」(全史協)の大会が開かれ、私も久しぶりに参加してきました。全国630もの自治体が加盟し、各地が有する各種史跡の整備・保存・活用に向けて、活発な意見交換や、文化庁と連携しての政策推進などに取り組む、大きな協議会組織です。小田原市も以前この協議会の会長市を務めたこともあって、その後もずっと理事を担当しており、10年ほど前には小田原市を会場とした全国大会も開催されました。
 久しぶりに参加した役員会や総会では、熱心に活動に参加されている全国各地の市町村長さんたちと再会、「また一緒に頑張りましょう!」と握手。お世話になる文化庁の調査官の皆さんとも改めてご挨拶をさせて頂きました。
 会場となった多賀城市は、西暦700年代に国府が置かれ、東北エリアの最初の鎮守府が置かれ栄えた場所。当時の広大な政庁跡が順次整備されており、復元工事がほぼ終わった南門などを、大会の合間を縫って訪問。全史協でのご縁が深かったため、東日本大震災後には小田原市から職員を3年間派遣し、津波で壊滅した沿岸部の再生などを手伝わせて頂きました。すっかり綺麗に整備された駅周辺の様子も感慨深く拝見しました。

2024/10/11 13:32 | 未分類

2024年10月08日(火)

鎧塚さんと再会 ほか

 7日、長丁場だった市議会9月定例会は、令和5年度の決算について認定を頂き、全日程が終了。これから年度の後半に入り、各種既存事業や市内外での様々な交流などに取り組みつつ、新しい総合計画に向けた基本構想案の検討、来年度以降の事業デザインや予算編成などが並行して進みます。日程的には平日も週末もなく忙しい日々が続きそうです。

 午後、パティシエの鎧塚俊彦さんが市長室を訪ねてくださいました。石垣山一夜城の隣、相模湾を望む果樹園地の中に「一夜城ヨロイヅカファーム」を開設されてから、早くも12年が経過。一年中たくさんのお客さんを迎える人気スポットとして定着しており、小田原の魅力を広く発信する上でとても大切な拠点となっています。市長を退任していた4年間、石橋のワイン葡萄畑に連日通う道すがら、ヨロイヅカファームの横をいつも通るたびに、「鎧塚さんたちはお元気かな・・・」といつも気になっていました。
 5年ぶりくらいの再会でしたが、変わらずお元気なご様子に安堵、ガッチリと握手させて頂きました。事業が順調であること、施設の拡張を計画されていること、更なる展開を構想中であることなど、これまで以上に小田原に力を注いで頂けるようで、嬉しい限りです。国内の様々な候補地の中から小田原を選んで下さったことに改めて感謝。ワインプロジェクトの活動にも注目して頂いており、「妻(故・川島なお美さん)もきっと見守っていますよ」と励ましてくださいました。改めて、様々な連携を深めていきたいと思います。

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2024/10/08 10:36 | 未分類

2024年10月07日(月)

秋の諸行事

 夏を思わせる暑い日を挟みながらも、秋の深まりが感じられるようになりました。親戚の農家に任せている曽我の田んぼから新米が届き、知人からは立派な栗を頂いたりと、秋の稔りが我が家にも。この週末も市内で多くの諸行事が行われ、凌ぎやすい天候もあって各所は賑わっていました。

 4日、この日は午前・午後と2回、ミナカへ。一般社団法人プラチナ構想ネットワークが開催している自治体職員向けの連続セミナーの講師を務めました。国内各地の自治体職員さん向けに、「市民が主役のまちづくり」と題した90分の講演。「人の力は信じるに足る」との、私の経験からの確信をお伝えしました。午後は、今年で創立10周年を迎えた「小田原・あしがら防火安全協会」の記念式典へ。県西地域の各地域・各分野で防火安全に取り組む企業の皆さんに、改めて感謝と敬意をお伝えしました。

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2024/10/07 12:35 | 未分類

2024年10月04日(金)

清閑亭について記者会見 ほか

 3日、定例記者会見の中で、清閑亭にまつわる経過について、市の一連の対応が様々な疑念を招いたことに対し謝罪しました。
 4月に提出された住民監査請求を踏まえた監査委員からの勧告を受け、国指定史跡地内に位置している清閑亭の増築を認めた経緯の妥当性などにつき、関係職員からのヒアリングなど3か月にわたる再調査を踏まえ、関東学院大学法学部の宇都宮准教授の協力を得て報告書を取りまとめました。その中で、増築については文化庁の許可の手続きに問題はなかったものの、民間提案制度の適切な運用に対する理解が不十分であったこと、増築を認めていく経過における意思決定や決裁が庁内で明確な形で行われていなかったこと、それらが文書として残っていなかったことなどが、結果的にプロセスの不明瞭さとなり、様々な憶測や疑念を生む結果となりました。これらのことを深く反省し、組織としてしっかりと改善していかねばなりません。
 また、事業者である(株)JSフードシステムさんとは、増築部分の所有権にまつわる問題の解決、賃料や駐車料などの追加徴収は進めますが、風評被害などでご迷惑をおかけしたことはたいへん申し訳なく、今後の運営の適正化において協議・協力するとともに、近隣住民の皆さんとの課題調整などにも、市としてしっかり取り組んでいきたいと考えています。

 さて、全国では10月1日より「赤い羽根共同募金」が始まっており、小田原市でも1日に駅頭や主要商業施設などでの街頭募金が行われています。集められた募金は、地域福祉の向上に役立てられており、地域における子育て支援の活動や障がい者団体の活動、社会福祉協議会や各種ボランティア団体などの活動において使われる、貴重な財源となります。
 私も1日に小田原駅での募金活動に参加しましたが、改めて感じたのは、小田原駅のアークロードを行き交う外国人旅行者の多さ。JR改札前では通行者の半分くらい、西口の新幹線改札前では8割くらいが外国の方でした。英語で呼びかけを行わないといけない時代となりました・・・。

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2024/10/04 09:11 | 未分類

2024年10月01日(火)

ヴァイオリニスト式町さん、小田原史談会

 今日から10月。来週月曜までの市議会決算特別委員会が終わると、庁内は次年度予算編成に向けた調整作業が本格化します。昨日も朝一番で全部局長・副部局長を招集し幹部会議を開催、予算編成方針の確認と本市の財政事情などについて情報を共有、しっかりと予算編成作業に取り組むよう指示を行いました。
 本日就任する石破新首相は、昨日方針を発表、10月15日公示、10月27日投票との衆議院選挙日程案を示しました。解散前の十分な審議を求めている野党は一斉に反発しておりますが、この日程で進むことになるものと考え、庁内の選挙準備態勢を進めなければなりません。予算編成、秋の諸行事、市内の被災個所の復旧作業などが立て込む、ただでさえ忙しい時期にぶつかり、十分な準備期間もない中、人手のやりくりなどで職員たちに苦労をかけることになります。

 30日、2件のご訪問を頂きました。
 まず、ヴァイオリニストの式町水晶さん。脳性麻痺をかかえながらも、ヴァイオリンと出会い才能を開花させ、東京パラリンピック閉会式で演奏を務めるなど、活躍されている式町さん。その育ちの過程では障がいゆえのいじめや、不登校など、苦しい時期を乗り越えてこられました。今はそうした経験に立ち、人権の観点などからの講演も組み合わせた演奏会などを各地で展開、特に、小中学生たちにお話と演奏を届ける活動に精力的に取り組んでおられます。小田原市において児童生徒たちに自らの経験や思いを伝えたいと、お申し出を頂きました。水晶さんを育てられ見守り支えてこられたお母様からも、様々なお話を聞かせて頂きました。

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2024/10/01 11:22 | 未分類

 

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