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2023年05月25日(木)

小田原城花だより・水無月

(写真1)「いろいろ小田原」(写真1)「いろいろ小田原」
 1 小田原の文化を市民から発信しよう、と2014年(平成26)にレポーター養成講座が開かれて始まった「小田原文化レポート」。市民レポーターが気ままに自分自身で感じた記事を書いています。テーマは限定されていないため、実に幅広く色とりどりです。小田原文化レポートは、小田原市ホームページのバーナーをクリックすれば、最新記事をすぐ読むことができます。一方で、文化レポートの知名度はなかなか上がらず、読んで頂けている人がまだまだ少ないようです。そこで、ホームページだけでなく、紙媒体で小田原のおすすめの場所と情報を伝えようとメンバーで話し合った結果、でき上がったのが、文化レポーター通信「いろいろ小田原」です。第1号は、小田原城址公園の花情報とお城の周辺にあるカフェ&スイーツの特集でした(写真1)。「いろいろ小田原」は、小田原三の丸ホールなどに置いてあります。お気軽に手に取ってお読みください。
(写真2)城石垣斜面の紫陽花(写真2)城石垣斜面の紫陽花
 第1号では、小田原城址公園内に一年中楽しめる花々を紹介しました。5月下旬から6月下旬にかけては、花菖蒲と紫陽花です。5月中旬にお城に行き、花々の開花状況を見てきました。花菖蒲も紫陽花も、まだちょっと早いようですが、すでにちらほらと咲き始めていましたので、今からでも楽しむことができそうです。
(写真3)紫陽花(写真3)紫陽花
 本丸の東側石垣には、斜面全体に紫陽花が植えられています。満開時には、紫陽花が石垣のごとく本丸を支えているようです(写真2)。まだ葉ばかりの木が多いのですが、薄黄色の花弁の先端が薄紫色になった紫陽花が清楚な雰囲気で咲いていました(写真3)。新種でしょうか。近頃の紫陽花は、定番の青色と桃色だけでなく、さまざまな色とバラと見まがうような形をしたものまで多種多様な紫陽花が楽しめます。
(写真4)本丸東堀・花菖蒲園(写真4)本丸東堀・花菖蒲園
 お城の東側にある昔の東堀辺りは、花菖蒲園になっていて、毎年花菖蒲が白や紫の花を咲かせます。花菖蒲の背景に見える本丸の常盤木門へ至る赤い欄干橋が映えます。皆さんが盛んにシャッターを押す「映え」ポイントです。ローアングルで撮影してみてください。6月初めには満開となるでしょう。石垣の紫陽花と堀跡の花菖蒲は、見事な色彩の共演を楽しませてくれます。
(写真5)小田原城南曲輪南堀の大賀ハス(写真5)小田原城南曲輪南堀の大賀ハス
 小田原城南曲輪南堀には、有名な大賀ハスが咲きます。7月中旬から8月中旬までの期間ですから、現在はまだ堀の全面をハスの葉が覆っています。この大賀ハスは、千葉県検見川の落合集落で発掘された2千年前のハスの実を発芽させて、1979年(昭和54)にこの堀へ移植されたのだそうです。花菖蒲が終わった7月上旬頃には、上品な蓮花がつぎつぎと開花することでしょう。
 小田原城では、6月3日から6月18日まで、小田原城址本丸東堀の花菖蒲園で「小田原城あじさい花菖蒲まつり」が開催されます。入場無料で、期間中は、夜20時30分までライトアップされます。是非お出かけください。
◆ 広目子 記 ◆

小田原城あじさい花菖蒲まつり
問合せ:小田原城総合管理事務所
☎:0465-23-1373

2023/05/25 17:47 | 季節

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