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2023年08月30日(水)

海のそばで働く“達人”に聞いた 夏の小田原の遊び方(第二回)

御幸の浜を中心とした夏の小田原の遊び方について、海のそばで働く「夏遊びの達人」に伺う企画。第二回は、「海まで30歩」のキャッチフレーズが印象的なジェラート店・龍宮堂店主・小西里奈さんにお話を伺いました。

心地よい風が吹き抜ける、夕方の海が最高
小西さんは山北町出身。子どもの頃は、「小田原=海」のイメージがあまりなく、2021年にお店をオープンしてから、海の近さを実感するようになったそう。
「最近話題の“海への扉”の入り口の車止めまで、私の足で30歩! 本当にすぐそこなんです。でも観光客の方からは“海ってどこ?”“ここまで来ても海がある感じがしない”とよく言われるので、観光客の方だとわかったときは、“海に行きましたか?”“ジェラートを食べる席はあちら(海)ですよ”とお伝えして、海に足を運んでもらうようにしています」
ジェラートのほかに、コーヒーやビールなどのドリンク類も販売ジェラートのほかに、コーヒーやビールなどのドリンク類も販売
小西さんのおすすめは、夕方の海。
「18時の閉店時間になると、ビールを注いで折り畳みチェアを抱え、急いで海に行ってプハァ〜!と一杯。これが最高に気持ちいい! 飲んで少しゆっくりしたら、お店に戻って片付けをします。どんなに暑い日でも、16〜17時になるとこの辺りは風が抜けて気持ちがいいんです。この時間を独り占めするのはもったいないので、お客さんやSNSを通じてお伝えしています。浜辺には座れる石もありますが、やっぱりイスの方が落ち着くので、ドリンクホルダー付き折り畳みチェアのレンタルを始めました」

泳ぐ海ではなく、「眺めるための海」
小田原の海は「眺めるための海」と話す小西さん。コロナ禍にそれを強く感じたのだそうです。
「コロナ禍にお店をオープンしましたが、なかなか身動きが取れない状況のなかでも、この海に来て、のんびりと過ごしている方がたくさんいました。みんな、海を求めているんだなぁって。湘南の海の前にお住まいの方が、お散歩をしにわざわざ来られたりもするんですよ。“僕たちの海は観光客が押し寄せて、それどころじゃない。小田原の静かな海がいい”って。御幸の浜には海水浴場がありますが、海への扉の先は泳げる海ではないので、なおさら“眺めるための海”という楽しみ方がぴったりなのかもしれません」

大人も子どもも無心になれる「シーグラス探し」
通称「海への扉」を抜けた浜辺で小西さんが見つけたシーグラス通称「海への扉」を抜けた浜辺で小西さんが見つけたシーグラス
小西さんのもうひとつのおすすめは、シーグラス探し。過去には「シーグラスの見つけ方」というイベントのガイドもしたことがあるのだそう。
「特にお子さんが来たときは、“海でシーグラスが拾えるんだよ”と言って見せると、みんな興味津々。小さなジッパー袋を渡すと、実際に拾いに行って、見つかった子は帰りにお店に寄って見せてくれます。目をキラキラさせて、宝物のように大切そうに持っている様子がかわいらしくて。年齢問わず、無心になれて楽しいですよ。見つけるコツは、シーグラスのような小さな石がたくさんある場所を探すこと。ひとつ見つけると、不思議なことに2つ3つと見つかりますよ」
龍宮堂では、小西さんと、看板犬のメロウちゃんがお出迎え。龍宮堂では、小西さんと、看板犬のメロウちゃんがお出迎え。
小西さんはお店の傍ら、かまぼこ通り活性化協議会の広報担当や、近くの「なりわい交流館」の副館長を務めるマルチな方。まだまだ残暑が続きそうな今年の夏、夕方の心地よい風と、小西さんとのおしゃべりを楽しみに、海に遊びに来てみませんか?


併せてお読みください。

海のそばで働く“達人”に聞いた 夏の小田原の遊び方(第一回)

 
RIE 記

2023/08/30 12:48 | 季節

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