レポーターブログバナー
2014年12月26日(金)

オブジェ「張る根 〜水と土と光と〜」

約7年の間、クローズしていた小田原の地下街が、11月1日、「HaRuNe小田原」としてオープンしました。美味しいものが豊富に揃い、毎週末にはハルネ広場やうめまる広場でイベントも盛んに行われる、楽しい空間へと大変身しています。
 
この「HaRuNe小田原」の名前には、小田原地下街が小田原の魅力を吸い上げ、発信し、市内や街なかに人があふれ、回遊し、地域が活性化する。その飛躍と恵みの源になる小田原の「張る根」になってほしいという思いが込められているとのことです。
  
今回は「HaRuNe小田原」の中心にある「張る根 〜水と土と光と〜」というオブジェについて、作者の北川純さんにお聞きしました。
北川純さんは、お城へ向かう通り道の一つでもあるお堀端通りの上空に、現在もぷかぷか浮かんでいるバルーン作品を手がけた他、明治時代に建てられた数寄屋造りの建物、清閑亭でも8月下旬から9月にかけて「北川純+小絵子展 バージンロード」という展示会を開催したそうです。
 
*北川純さんについて詳しくはこちら。http://www.kitagawajun.com/
 
北川純さんは「HaRuNe小田原」のオブジェについて、このように話してくれました。
「世の中に”根”をモチーフとしたオブジェ作品はあまり無いと思います。その上、表面が金属っぽい仕上げになっています。ですから、これを見てすぐ植物の根を想起する人は少ないのではないでしょうか。そんな中においても、生命力や力強いイメージが伝わり、それでいて泥臭くならず、あくまでオシャレなたたずまいであるようにしました」
私は、このオブジェがゼロから作られ、完成までの様子を見る機会に恵まれました。日に日に根の一つ一つが天に向かって広がっていく様が、小田原城周辺だけではなく蒲鉾屋さんが集まるかまぼこ通りや、飲食店が多数営業するうまいもん横丁とも呼ばれる東通り、街なかの様々な場所に人が回遊するという、「HaRuNe小田原」が目指す小田原の「張る根」をイメージできました。うめまる広場と並び、私が愛着を感じるスポットの一つになっています。
 
「HaRuNe小田原」でのお買い物がてら、この「張る根 〜水と土と光と〜」の生命の息吹を感じるのも小田原観光の一つの楽しみになるかもしれないですね。
(お茶 記)

2014/12/26 13:28 | 美術

ページトップ