(写真1)三三師匠公演幟 2月5日(土)は、立春の翌日にしては、箱根は雪に白くけむって小田原にも風花が舞う寒さでした。小田原三の丸ホールのポールには、「柳家三三師匠へ」と色鮮やかに染め抜かれた幟(のぼり)が、寒風にはためいていました(写真1)。この日の13時より、大ホールで「柳家三三 小田原落語会・新春公演」が開催されました。公演には人気講談師・神田伯山さんも出演することもあって、チケット販売は即日完売となったそうです。
続いて、神田伯山の講談「安兵衛婿入り」でした。当代一番人気の講談師だけあって、そのテンポの良さとその速さ、話の迫力で、聴くものを圧倒しました。仲入りの後、裏でお囃子を奏でるスクイーズ☆ハジキーズの「長唄三味線」でしたが、松永鉄駒さんは小田原の出身で西湘高校卒だと自己紹介し、盛んに拍手を浴びていました。最後の演目は三三師匠の「二番煎じ」で、噺だけではなく、酒を飲み、シシ鍋の肉やネギを食べる仕草には、まるでその場にいるかのような錯覚を覚えました。