客席最前列から天井を見上げる(写真11)オーケストラピットから天井を見上げると、広々とした空間であった(写真11)。足場が組まれていてもこの高さか!とその巨大さに驚いた。足場が外されて、大ホールが姿を現した時、どのような印象の空間となるのであろうか。
約1時間半弱の見学ツアーであったが、建設所長のご丁寧な説明により、その全貌が姿を現しつつある現場を知ることができた。小ホールホワイエの西側の縦長窓からは、小田原城天守閣が見える。着工前にドローンを飛ばして、まだ何もない窓のある位置から実際にどう見えるかを確認したそうである。建設作業が始まる前から、施工に向けた建設現場の様々な工夫とご苦労が積み重ねられてきたと理解することができた。
三の丸ホールは、来年3月に竣工する。その後、半年の設備確認や操作訓練を経て、9月5日に開館する。多くの市民や市外の人々によって三の丸ホールの賑わいが生み出されてくることを楽しみにしたいと思う。
◆深野 彰 記 ◆