眼科

 当科では、白内障、緑内障、糖尿病網膜症など眼科疾患全般を幅広く扱っています。総合病院であるため、糖尿病、高血圧、脳血管障害など全身疾患を有する方の受診も多く、他科と連携することにより時代に即した治療を行い、地域医療に貢献することを心掛けています。

 なお、受診を希望される方が多く、待ち時間が長くなっていることをお詫び申し上げます。待ち時間を短縮させるため、経過観察のみや、病状の安定している方については信頼できる開業医の先生あての紹介状を作成し、通院に便利な自宅近くのかかりつけ医を受診いだだくよう、病診連携を積極的に支援しています。

 また、平成28年4月から、木曜日の眼科外来は、完全予約制として、主に術後の患者さんのフォローのための外来とさせていただいております。皆様のご理解をお願いいたします。


認定施設

日本眼科学会専門医制度研修施設

主な対象疾患

白内障、加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症、緑内障など

スタッフ紹介

役職名
氏名
資格等 専門領域
部長
鈴木 真理子
日本眼科学会認定 眼科専門医
身体障害者福祉法第15条指定医(視覚障害)
難病指定医
CTR認定医
白内障
眼科一般
医師
溝口 あや子
  眼科一般

診療実績

術式 2018 2019 2020 2021 2022
水晶体再建術(その他) 307 224 147 265 376
翼状片手術(弁の移植を要する) 12 18 10 13 20
硝子体注射 219 227 225 328 356
後発白内障手術 21 32 25 36 46

診療内容

白内障

 原則として手術治療を行います。当眼科における白内障手術の大部分の症例は局所麻酔のみで、3mm未満の小さな傷口からの手術です。濁った水晶体を超音波乳化吸引し、眼内レンズを移植して手術を終了します。

 この方法により、術後乱視が出にくく、質の高い見え方を獲得して頂いて少しでも早く日常生活に復帰できることを目指しています。原則的には片眼について2泊3日の入院で手術を行っています。認知症などがあり、入院受け入れが難しい場合は、外来日帰り手術を検討致します。両眼の手術をお受けになる方は、一旦退院されてから1週間以上の間隔を空けて改めて入院して頂きます。
 
 
 
<多焦点眼内レンズ手術について>

 「多焦点眼内レンズ手術を用いた水晶体再建術」をご希望の場合はご相談ください。当院では、2焦点(焦点深度拡張型)眼内レンズと、3焦点眼内レンズを取り扱っています。
 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術は2020年4月より先進医療から選定療養となりました。通常の診療費とは別に以下の金額をご負担いただきます。
2焦点(焦点深度拡張型)眼内レンズ 片目 140,000円(税込)    両目 280,000円(税込)
2焦点(焦点深度拡張型)眼内レンズ(乱視用) 片目 180,000円(税込)    両目 360,000円(税込)
3焦点眼内レンズ 片目 240,000円(税込)    両目 480,000円(税込)
3焦点眼内レンズ(乱視用) 片目 260,000円(税込)    両目 520,000円(税込)

加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症

<抗VEGF硝子体内注射治療について> 

加齢黄斑変性症や網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症などの疾患により、黄斑(網膜の中心部分)に浮腫が生じると、歪みや視力低下の症状が出現します。これらの疾患では、体内のVEGF(血管内皮増殖因子)という物質が新生血管の増殖や黄斑浮腫の悪化に関与していることがわかっています。抗VEGF硝子体内注射治療は、このVEGFを抑える薬剤を眼内に注射することにより、黄斑浮腫を改善させ、病気の進行を抑制する治療法です。
 当院では、加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、血管新生緑内障に対する抗VEGF硝子体内注射治療を積極的に行っております。
 日帰りもしくは1泊2日入院のいずれかを選択して預けます。

緑内障

 点眼を主とした薬物療法から開始し、十分に眼圧が下がらなかったり視野障害の進行を止められない場合は、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)を行ったり、専門施設への紹介を行っています。

小田原市立病院

〒250-8558 神奈川県小田原市久野46番地 電話:0465‐34‐3175ファックス:0465‐34‐3179

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