放射線診断科・放射線治療科
放射線診断科では、院内の各診療科や院外の医療機関からの依頼で、CT、MRI、PET/CT、その他の核医学検査など造影検査を含めた諸検査の施行や診断報告書作成を行っています。
放射線治療科では、外来や入院の患者様にがん治療や疼痛緩和などを目的として、高エネルギーの放射線治療を行っております。
認定施設
日本放射線学会専門医修練機関
日本核医学会専門医教育施設
日本核医学会専門医教育施設
主な対象疾患
画像診断の対象は、全身の画像の大部分です。(業務上、他の診療科で診断を担当している領域もあります)
放射線治療の対象は、主に悪性腫瘍(がん)です。
放射線治療の対象は、主に悪性腫瘍(がん)です。
スタッフ紹介
役職名 氏名 |
資格等 | 専門領域 |
---|---|---|
放射線治療科部長 雜賀 一美 |
医学博士、日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医・認定医、日本医学放射線学会放射線治療専門医・指導医・放射線科専門医・日本核医学会核医学専門医・認定医・PET核医学認定医、日本専門医機構放射線科専門医 | 放射線治療、核医学 |
放射線診断科部長 松井 健太郎 |
日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本専門医機構放射線科専門医、日本医学放射線学会指導医、第1種放射線取扱主任者 | 放射線診断 |
放射線診断科医師 舟久保 叡希 |
日本医学放射線学会専攻医 | 放射線診断 |
診療実績
年度(4月~3月) | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|---|
画像診断報告書作成数 | 18,750 | 17,368 | 18,899 | 21,278 | 19,273 |
放射線治療患者数 | 239 | 141 (機器更新の休止期間あり) |
228 | 231 | 197 |
診療内容
放射線診断科
画像診断では、全身にわたる各検査(CT、MRI、RI、PET/CTなど)の実施と読影の業務を中心としておこなっています。速やかな報告書の作成に努力しています。また、地域の各医療機関から、CT、MRI、RI、PET/CT、単純撮影、骨塩定量などの検査を、放射線科へご依頼、ご紹介いただき、検査の実施と報告書の作成をしています。
放射線治療科
2020年の放射線治療機器の更新を機に、画像誘導放射線治療(IGRT)および呼吸移動対策が可能になりました。治療部位の位置精度が向上したことによって、副作用の軽減と治療効果の安定化を実感しています。それらの治療は、がんの根治や症状の緩和を目的として、全身のあらゆる部位の固形がんを対象に行われています。
近年、上記放射線治療に付加価値をより高める工夫もしています。
① ハイドロゲルスペーサー
前立腺癌の放射線治療では、前立腺と直腸は近接しているため(下図左)、前立腺に十分な放射線量を投与すると、直腸の被ばく線量も多くなってしまいます。前立腺と直腸の間にハイドロゲルというゼリー状の物質で間隔を開けると(下図右)、直腸の被ばく線量が減り、副作用も減らすことができます。ハイドロゲルは放射線治療後、自然に吸収され消失します。泌尿器科医の協力のもと行っています。
近年、上記放射線治療に付加価値をより高める工夫もしています。
① ハイドロゲルスペーサー
前立腺癌の放射線治療では、前立腺と直腸は近接しているため(下図左)、前立腺に十分な放射線量を投与すると、直腸の被ばく線量も多くなってしまいます。前立腺と直腸の間にハイドロゲルというゼリー状の物質で間隔を開けると(下図右)、直腸の被ばく線量が減り、副作用も減らすことができます。ハイドロゲルは放射線治療後、自然に吸収され消失します。泌尿器科医の協力のもと行っています。
② アルファ線(α線)
ホルモン治療が効かなくなった前立腺癌が、骨に転移し痛みをきたすことがあります。そのような場合に、α線という放射線を出す注射薬を複数回投与することによって、症状の改善のみならず、軽度の延命効果も得られるという報告があり、当院でも泌尿器科医と協力のもとで行っています。内用療法や核医学治療と呼ばれ、外来での治療が可能です。
ホルモン治療が効かなくなった前立腺癌が、骨に転移し痛みをきたすことがあります。そのような場合に、α線という放射線を出す注射薬を複数回投与することによって、症状の改善のみならず、軽度の延命効果も得られるという報告があり、当院でも泌尿器科医と協力のもとで行っています。内用療法や核医学治療と呼ばれ、外来での治療が可能です。
③ 乳癌術後への寡(少)分割照射
乳癌は増殖が遅いタイプのものが多く、そのような癌には一回にあてる放射線治療線量を少し多めにして、治療回数を減らすことが有効とされています。乳癌は比較的若い女性が罹患され、働きながら治療を受けている方も多くいらっしゃいます。この治療法を用いると、従来5〜6週間もかかっていた治療期間が3〜4週間に減ります。忙しい方の治療期間を短縮して負担を軽減し、効果副作用の変わらない治療が可能になりました。
乳癌は増殖が遅いタイプのものが多く、そのような癌には一回にあてる放射線治療線量を少し多めにして、治療回数を減らすことが有効とされています。乳癌は比較的若い女性が罹患され、働きながら治療を受けている方も多くいらっしゃいます。この治療法を用いると、従来5〜6週間もかかっていた治療期間が3〜4週間に減ります。忙しい方の治療期間を短縮して負担を軽減し、効果副作用の変わらない治療が可能になりました。
検査の内容等
放射線科で行っている検査の内容等については、以下の各リンクをご覧ください。
また、当院では、CT、MRI、RI、骨塩定量検査等の放射線検査について院外の医療機関からのご依頼の検査も行っております。依頼方法等は、下記のリンクをご覧ください。
病院見学
放射線科では、病院見学を実施していますので、ご希望される方は、病院見学案内ページをご覧ください。