リハビリテーション科の取り組み

人工呼吸器装着中の患者に対する離床プログラムの安全性と効果の検証

近年、人工呼吸器装着中からリハビリテーションを行うことが強く推奨されるようになっています。当院でも、人工呼吸器装着中の患者様に対して、積極的にリハビリテーションを行っております。 平成28年度よりリハビリテーションのプログラムを見直し、その安全性と効果に関して調査しています。本研究は人工呼吸器装着中の方に必要とされる一般的な検査や治療を前向きに調査するものですので、患者様に特別な負担を強いることはありません。
 

Ⅰ.呼吸リハビリテーションプログラム

1.入院時に担当の理学療法士が呼吸リハビリテーションの意義、方法などについて説明します。
2.内容を理解して頂いた上で、呼吸リハビリテーションを実施します。人工呼吸器装着中なので、血圧、心拍数、酸素飽和度、自覚症状などを観察しながら実施させて頂きます。
 

Ⅱ.起こりうる合併症について

呼吸リハビリテーションに関連した致命的な心血管合併症の発生率は極めて低いと報告されていますが、全ての患者様に対する心血管系の反応を100%正確に予想することはできません。運動中または運動後に、血圧や心拍数の変動・不整脈・呼吸苦など、場合によっては心停止などが起こる可能性があります。これらを防ぐために運動前には十分な問診と運動中にも血圧・脈拍測定、自覚症状の確認などを行い、科学的根拠に基づいたリハビリテーシヨンを施行します。また万がーの事態が起きた場合には最大限の努力を払うことを約束します。
 

Ⅲ.説明内容の理解と自由意志による同意承諾およびその取り消しについて

よくわからなかった点や疑問な点がある場合は、いつでも遠慮なさらずに担当者に説明をお申し付け下さい。またこの研究に参加するかどうかはあなたの自由です。参加しない場合でもあなたの不利益になることは一切ありませんので、同意されない場合は担当者までお申し付け下さい。得られた情報については当院でデータ解析され学会や研究会で発表されることがありますが、あなたの氏名や生年月日を含む個人情報が外部に流出することのないよう万全の注意を払っています。
 
                               研究責任者
小田原市立病院 リハビリテーション室 小澤哲也


小田原市立病院

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