初期臨床研修について

指導医インタビュー

亀髙 尚 外科部長

他病院の臨床研修と比べてください

亀高外科部長

お忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございます。先生は外科医として勤務されておりますが、外科は1年次の必修ローテであることもあり、毎月研修医の指導をされているかと思います。まず、当院外科の紹介をお願いします。

 外科のスタッフは千葉大学の医局を通して来ていますが、毎年ハイレベルのスタッフが集まってくるため、日本最高レベルのオペをやっていると自負しています。開業医の先生方からも多く患者様を紹介していただいていることもあり、症例、オペ件数はこの規模の病院では非常に多いのではないでしょうか。自分の専門分野である肝・胆・膵悪性疾患だけでもこの1年間で65件をこなしています。大学病院にまで回させず、当院でのオペを依頼していただけることは、医療をその地域内で完結させるという意味でとても重要であり、そのように信頼していただいているのは、とても嬉しいことです。

 外科はオペ所要時間、出血の量などで実力がすぐに分かるはずです。当院の見学に来ていただいて、当院と他病院を比べてみてください。

 

初期臨床研修だけに限らず、とても心強いお話をありがとうございます。次に研修医の指導体制について教えてください。

 指導体制は、1人の研修医に1人の指導医を担当として決め、最初から最後まで指導する完全な1対1指導体制です。ここまでやる病院は、珍しいかなと思います。オーダーの基本、主治医の心構えから切る、縫うという医師としての基本まで指導医の指導のもとしっかりやってもらいます。切る、縫うというのは、内科系にいっても必ず役に立ちます。

 

 協力型研修医を併せれば、1学年10名以上の研修医が入ってくることになり、中には外科系に興味のない先生もいるかと思います。実際はどうですか。

 外科を専門にやりたい人、興味がある人とそうでない人、様々です。外科研修で心がけているのは、「個々研修医に合わせた臨床研修」です。どこの病院もそうだと思いますが、外科の研修は病棟当番もあり、拘束が長くなることもあります。ただ、私達はそれを研修医に強制しません。「外科が合わない」と感じている研修医を無理に合わせようとしてもそれは良いことではないと思っています。

 逆に外科に興味のある研修医にはとことん、付き合います。上限なく、伸びるための機会を用意します。胃癌の執刀をしてもらった研修医もいます。そのあたりの雰囲気も病院見学に来ていただいた際などに先輩研修医に聞いてみてください。

松田 基 副院長・小児科部長

一般的な診療、専門的な診療の両方を学べます

松田副院長

お忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございます。まず、当院小児科の紹介をお願いします。

 小児科は12名の常勤医師が在籍しており、神奈川県西地域で唯一の入院治療が可能な小児科として、また、NICUを有する地域周産期母子医療センターとして、24時間体制で受け入れ可能なシステムを整えています。また、外来では紹介状の必要がない一般外来だけでなく、様々な専門外来にも幅広く対応しています。

次に研修医の指導体制について教えてください。
 小児科では、研修医がローテーションしている間、指導医がいつも同一というわけではありません。患者さんごとの担当医が、その都度、研修医に指導する体制を採っているので、様々な専門性や価値観を学ぶことができます。
 また、研修医は、小児科以外では大人しか診る機会がないと思いますので、小児に対する手技に慣れてもらうことを重点的に意識しています。

小児科には毎年多くの学生が見学に来ていますが、見学の流れを教えてください。
 見学生の方には朝のカンファレンスにもできるだけ参加してもらっています。その後、一般小児科の外来から入院までの流れや、NICUの様子などを状況に応じて見学してもらっています。

最後になりますが、医学生に向けてメッセージをお願いします。
 当院小児科では、地域の小児科としての一般的な診療だけでなく、地域周産期母子医療センターとして専門的な診療も学ぶことができます。各専門分野に対する指導体制もしっかりしていますので、是非見学に来てみてください。
 


小田原市立病院

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