レポーターブログバナー
2022年03月30日(水)

小田原音楽フェスティバル新ホールに響け!市民による「第九」を鑑賞して

3/13 小田原三の丸ホールで行われた『小田原音楽フェスティバル新ホールに響け! 市民による第九』を鑑賞しました。
初めて新ホールでコンサートを聴いて、透明感があって綺麗に音が響くホールだと思いました。コロナ禍での合唱ということもあり、市民の方々はマスク越しの歌声でしたが、とても気持ちのこもった演奏でした。またソリストの方々の迫力ある歌声に圧倒されました。
終演後、小田原文化レポーターとして指揮者の瀬山智博さん、ソリストの金持亜実さん、加藤のぞみさん、城宏憲さん、田中俊太郎さんにインタビューさせていただきました。
『心待ちにしていたホールで演奏できたことに、感動している。実際、とても歌いやすく、綺麗に響いていた。』(金持亜実さん)
『小田原城などの歴史あるものと三の丸ホールが街全体として調和がとれている。ホール自体も木の温かみがあり、とても歌いやすかった。』と語っていました。また昨今の緊迫した世界情勢から、『親友がウクライナ人なのでとても他人事に思えない。平和な環境で歌えることに心から感謝している。』(加藤のぞみさん)
『指揮者の瀬山さんはベートーヴェンを古典ではなく、しっかりと時代に合わせて変化させている。瀬山さん流の解釈で演奏する新しい第九は、新しくできた三の丸ホールに力強く響いただけでなく、フレッシュな風を吹かせていた。』(城宏憲さん)
『瀬山さんの第九は「現代」要素がたくさん盛り込まれている。新しいベートーヴェンを新しいホールで表現できる喜びを感じた。』(田中俊太郎さん)
『ホールに必要不可欠な要素は、ぬくもりがあるかどうか。三の丸ホールはお客さんとの距離が非常に近く、コミュニケーションがとりやすい。今回、出演者が一丸となって同じ方向を向いて演奏できたからこそ、熱意や思いを届けることができ、お客さんと出演者の脈を共有することができたと思う。』(瀬山智博さん)
インタビュー後、公演を振り返ってみると、感染症対策ご協力のため、お客様へ【会話はお控えください】といったご案内はありましたが、客席から舞台の演者に「ブラボー」のお声かけが聞かれる場面が特に印象に残りました。
指揮者の瀬山智博さんが達成感にあふれた笑顔と共に、「静かに」のジェスチャーで応えるなど、熱い拍手が沸き上がる中、コロナ禍ならではにコミュニケーションが見られました。
声援を掛けやすい雰囲気を作れる、温かいホールだということに改めて気づかされました。身近に素晴らしい文化と触れることができるホールがあるので、これからも三の丸ホールでオーケストラの公演がたくさん開催されてほしいです。

2022/03/30 20:37 | 音楽

ページトップ