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2022年07月26日(火)

『小田原物レコード』

文化レポーターの和田崇裕です。

近年、その魅力が再認識されているアナログレコード。
1975年生まれの私が、レコードショップに行く様になった頃には「売り場の殆どがCD。
片隅に細々と置いてあるのは・・・時代遅れのレコード・・・」
そんな時代になっていたので、レコード自体に特別な思い入れは全くありませんでした。

そんな私がレコードを好きになった切っ掛けは、2年程前。
義父母の逝去に伴う実家整理の際に、演歌・ラテン・映画音楽・アイドルと言った多彩なレコードが屋根裏部屋から出て来た事に始まります。
以来、様々な情報を集め、その声を基に簡易レコードプレーヤーを購入し、それからは「一日の何処かにレコードを聴く時間を設ける」と言う暮らしの始まりです(私の場合はシングルレコードが中心)。

◯作られた時代背景、時には収録曲の雰囲気さえ感じられる、正に「レコードの顔!」であるジャケット。
写真1・小柳ルミ子「わたしの城下町」(昭和46年)写真1・小柳ルミ子「わたしの城下町」(昭和46年)
◯様々な電波に囲まれながら生活している昨今。
◯アナログの響きから感じる解放感。
この2点が、私自身の思う、レコードの魅力です。

日々、レコードを求めて、小田原では富水の中古レコード取扱店「KING FISH」を始め、市内でも時折開催されるレコード即売イベント。
更には各所のリサイクショップ等を巡っていると、時にこうしたレコードに巡り合う事があります。

それが、今回のテーマ『小田原物レコード』。
◯小田原縁の人物がテーマ。
◯小田原をPRするレコード。
◯小田原でジャケット撮影されたレコード等々です。

今回は所有する中から、そうした「小田原物レコード」を幾つか紹介してみます。

今回は、この2枚!
また第二段、三段とお届けして行く予定です。
何かの機会に、皆さんに聴いて頂きたく思っております。
また、皆さんが知っている「小田原物レコード」を教えて頂ければ幸いです。

※写真1
小柳ルミ子「わたしの城下町」(昭和46年)。
小田原城址公園にてジャケット撮影。
映画会社等の在る東京から一番近く、城の絵が撮れる小田原城。
1960〜1970年代にもロケ地として、数々の映画やテレビドラマに登場した(映画「無責任男シリーズ」、テレビドラマ「プレイガール」等)。
昭和芸能史に於いて、小田原城が重宝された事を象徴するジャケットと言って良いであろう。

 
写真2・小田原ちょうちん踊り保存会「小田原ちょうちん踊り」写真2・小田原ちょうちん踊り保存会「小田原ちょうちん踊り」
※写真2
小田原ちょうちん踊り保存会「小田原ちょうちん踊り」
(制作年不明)

レコード状態から見ると、昭和50年代かと思われる。
「あっ!子どもの頃の私が写ってる!」と言う人もいるのでは?
付録として、踊り方指南が封入されている。

レコード制作自体を手掛けているのも小田原の音楽会社。
この時代に於ける「小田原の地域文化」が凝縮された記念すべき一枚。

(文中の人名・名称は、恐縮ながら敬称略とさせて頂きました。)

 

2022/07/26 14:55 | 音楽

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