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2023年01月25日(水)

小田原三の丸ホール ヘンゼルとグレーテル&クリスマスコンサート

皆さんは、劇場でオペラを観劇したことがありますか?
私は今回が初めてだったのですが、その歌声や踊り、表情等に圧倒させられました
2022年12月24日(土)三の丸ホールにて、小田原市民ホール開館一周年記念事業オペラ「『ヘンゼルとグレーテル』&クリスマスコンサート」を小ホールで鑑賞しました。

オペラとは、演劇と音楽、美術、文学など様々なジャンルによって構成された舞台芸術。歌手による歌と演奏によって進められるもののことを指します。歌手はマイクを用いず、生声で歌います。今回の公演でも、劇場内にその美しい歌声が響き渡り、心を揺さぶられました。
オペラ「ヘンゼルとグレーテル」は1854生まれのドイツの作曲家、E. フンパーディンクの作品。オペラの中でも、「メルヘン・オペラ」に分類され、最も有名な作品の一つと言われています。今回はハイライト版で上演されました。

今回の公演を鑑賞して、演者さんとお客さんの距離の近さに感激しました。
まず、公演が始まる前の注意喚起のアナウンスは登場人物である「魔女」から行われました。子供たちも良く話を聞いており、物語の世界観の維持にもつながっているため、とても画期的で良い方法だなと感じました。
また、小ホールでの公演ということもあり、観客席とステージの距離がとても近く迫力がありました。距離の近さを利用して、登場人物である兄妹や魔女がステージを飛び出して観客席の中まで入ってくる演出は、物語の中に私たちも引き込まれたような感覚でした。
舞台演出について心に残っていることを一つ挙げるとすれば、照明の表現力です。緑色や青色の照明で兄妹の仲良しさを、赤色や紫色の照明で魔女の恐ろしさを表していて、大人の自分も感激するほどの美しさでした。

40分のオペラ公演の後、20分の休憩があり、休憩後に30分のクリスマスコンサートという構成だったのですが、一つ一つの時間が長すぎないため、子供たちの集中力が切れることなく楽しく鑑賞できているように見えました。タイムスケジュールの工夫も、幅広い年代の人が見やすく、楽しめるためのポイントなんだ、と改めて気づきました。
後半のクリスマスコンサートでは、お客さんが手拍子や歌を口ずさむなど、演者さんと一緒にコンサートを作っていく一体感を味わうことが出来て良かったです。

私は小田原に住んでいながら、三の丸ホールが出来てから2021年9月に三の丸ホールができてから、訪れたことがありませんでした。しかし、今回の公演に参加したことで、三の丸ホールでは毎月様々な楽しい催しが開催されており、多くの人でにぎわっていることが分かりました。地元小田原にも、こんなに素敵な施設があるということを若い世代を中心に多くの方に知ってもらいたいなと感じました。
開館から1周年の三の丸ホールが、今後も様々な催しに利用され、より幅広い年齢の方々に訪れられ、愛される場になることを願いつつ、これからもレポートをお届けできればと思います。

まっちゃ記

小田原三の丸ホールホームページ
三の丸クリスマス オペラ「ヘンゼルとグレーテル」/クリスマスコンサート
https://ooo-hall.jp/event/20221224-1225.html
写真:五十嵐写真館

2023/01/25 10:34 | 芸術

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