「蟷螂舞」で身体をかしげて威嚇のポーズをとる 「蟷螂」の舞は、頭に蟷螂を形作ったかぶり物を乗せ、背中に羽根を背負っています。蟷螂の鎌には紐が繋がっていて、舞手が紐を引っ張ると、蟷螂は鎌を持ち上げて威嚇のポーズをとったり、羽を広げたりします。見ていても楽しい舞です。山名神社山王祭では、舞屋の舞台が高いので細かい動作が見えません。更に、蟷螂舞の最中に、八基の山車が境内になだれ込んで舞屋の周りを激しく走り回るので、舞をゆっくり見ていられる状況ではありません。今回、会場内で真近に蟷螂舞を見ると、鎌をもたげるときには舞手は身体を斜めにかしげて、いかにもカマキリが威嚇しているような動作を再現していることがよく分かりました。昔の人が昆虫の細かい動作までよく観察して、舞に再現していることに驚かされました。