昨年9月に第一回が開催され、ユニークな企画で好評を博したグループ展「ぐるり富士山」のvol.2を初日に鑑賞してきた。
ギャラリーNEW新九郎で
会場のギャラリーNEW新九郎は、有望な若手作家、高い評価を得て活躍する中堅ベテランの作家や海外の作家も紹介する、小田原で最も勢いのあるギャラリーだと思う。
この場所にあるからこそ
大型商業施設の中にあって、気軽に行くことができる、このギャラリーには、銀座通りの書店の上階にあった旧ギャラリー新九郎とは別の趣と魅力がある。広域から車でやってくる人々、小田原を超えて、県央、湘南から、静岡県東部、伊豆の人たちまでに向けた発信力がある。 今回の作品展が成立したのは、この直前に展覧会を開催していたドイツの作家セラフィナ・レンツの小田原滞在制作時のコーディネーターの仲介によるという。ギャラリーNEW新九郎という場が、このような人を繋ぐ縁をつなぐネットワークとして膨らみ、その新たな出会いが作家たちの創作活動とそれを支える人々の大きな輪を作っている。
その創り手と支える人の輪の中へ
昨年会場で目にした作品から、その作家の活動に注目し、展示を申し出た担当者もあったと聴く。ここでの出会いが、作家の創作活動を大きく縁で繋いでいくという一例だろう。
ぜひ来て、見ていただきたい。あなたのための一枚、一点、そう思える作品にきっと出会うことができる。ここに載せた小さな写真に何かを感じた人には、もうすでにその創り手との縁もあるのだ。
眺めるだけでなく、買って我がものとできる作品もある。このギャラリーへ行けば、あなたも「ぐるり」と富士の輪の中の人になれるのだ。