レポーターブログバナー
2022年02月02日(水)

「柳家三三(さんざ)小田原落語会・初春公演」に寄せる歓迎呼び込み

昨年9月のオープン以来、音楽演劇芸術等、様々な公演が続く三の丸ホールで、待望の「柳家三三小田原落語会初春公演」が開催されます。ふるさと大使でもある三三師匠は、常に同世代のトップを走り続ける落語家です。この公演を歓迎して、話芸が好きで浪曲会の企画もする文化レポーターの私、備堂能満が、昔の寄席の若い衆になりきって、呼び込みの文句を用意してみました。では、題して、
 
相州小田原語り道、諸芸往来の東海道。
講談落語浪曲と話芸一推しの勝手連が、
「柳家三三小田原落語会初春公演」に寄せる歓迎呼込みの始終。
先ずは、お馴染み、虎造節で。

 旅行けば 相模の国の 小田原の 一筋伸び行く 東海道
 道に沿いたる 街並みの 城に向かいて そびゆるは
 黒鉄 雄々しき その姿 これぞ三の丸のホールでぇーすぅ。
さあさ、そこなる皆様方よ。
いよいよ如月五日は柳家三三の落語会の開催だぁ。
ご当地小田原出身の三三師匠。
前座、小多けで始めた落語会も、谷津の公民館から二ツ目、真打と出世を重ね、
市民会館は小ホール、大ホールへと昇りゆき、大いに地元の衆を喜ばせ
落語世界の真ん中で耳の肥えたファンもうならせる、クールでおちゃめなミミちゃんが、
ああ、ついにここ小田原三の丸ホールに御出馬だぁ。
このホール、めでたき演芸の杮落としは、ゲストもすごいよ、華やかよー。
百年に一人とうたわれる講談界の昇り龍、一騎当千の神田伯山。
師匠との相性もバッチリ、共演重ねる姉さんたちは長唄三味線のスクイーズ☆ハジキーズ。
まだまだあるよー、お聴きなさい。
この落語会のために特注特設、寄席文字の橘右楽師匠も太鼓判、
スペシャルな寄席囲いもご用意だぁ。
当代稀なる講釈師、メディアを縦横、存分に。とどまるを知らない人気者、
神田伯山を迎えて、さあ、我らが三三。
魅せてください。聴かせてください。三の丸ホール開場の本祝儀。
驚天動地の売り出しに、札も尽きたよ即完売。
黄金を積んでも手に入らぬ、遅かれ悔しと、泣くに泣かれぬ町衆の思いも重なる大盛況。
沸かせてください。酔わせてください。
相州小田原語り道、これぞ演芸の頭目たれと、今般熱き期待の次第なり。
(備堂能満 記)
■柳家三三 小田原落語会・初春公演 完売
三の丸ホールWEBページ http://www.ooo-hall.jp/event/20220205.html
日時:2022年2月5日(土)13時開演
会場:小田原三の丸ホール 大ホール
出演:柳家三三・神田伯山・スクイーズ☆ハジキ―ズ
※注釈
小多け(こたけ)
三三師匠は、平成5年3月に柳家小三治に入門。
同年5月に楽屋入りし、前座名「小多け」を師匠よりもらう。

ミミちゃん
三三師匠の愛称

演芸の杮(こけら)落とし
本公演は、演芸部門での杮落としとなります。小田原三の丸ホールの杮落とし公演(新築/改築した劇場で初めて演じられる催し)は、2021年9月に行った三番叟「神秘域(かみひそみいき)」でした。

橘右楽師匠
橘流寄席文字書家。寄席舞台等の歴史にも見識が深く、今回の「寄席囲い」の監修を行っていただきました。

2022/02/02 15:25 | 伝統芸能

ページトップ