レポーターブログバナー
2022年09月09日(金)

『小田原物レコード・その2』

文化レポーターの和田崇裕です。

7月に当ブログにて突如スタートしました連載「小田原物レコード」。
今回は第2弾をお届け致します。

「小田原物レコード」とは概ね以下のテーマを扱っております。

◯小田原縁の人物がテーマ。
◯小田原をPRするレコード。
◯小田原でジャケット撮影されたレコード等々です。

(未読の方は、併せまして第1弾も是非ご一読下さい。)
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/index.php?
p&d=field%2Flifelong%2Fculture%2Freporter%2Fr
eporter&c&type=article&art_id=7737



今回は、歌手・三波春夫さん(1923〜2001)が手掛けた、この2枚です。

三波さんと言えば、1964年の東京オリンピックでは「東京五輪音頭」。
1970年の大阪万博では「世界の国からこんにちは」。
現在も尚、この2つの歴史的イベントを振り返る際には、その歌がシンボリックテーマとして取り上げられる程の国民的歌手です。

そして、浪曲師でもある三波さんは、様々な歴史上の人物や物語を歌われており、その中で小田原と縁ある人物の事も、オリジナル浪曲として発表されています。
写真1 「曽我物語」写真1 「曽我物語」
○写真1
「曽我物語」(昭和37年。
作詞構成・三波春夫、作編曲・長津義司、演奏・テイチクレコーディングオーケストラ)

三波さんオリジナルの浪曲。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも、そのエピソードが取り上げられた、曾我兄弟による鎌倉時代の仇討物語。
小田原市内・曽我地区は曾我兄弟の育った地と伝わり、縁の場所や、兄弟に因んだ祭が開催されています。
(「ソガ」の漢字は、タイトルに、地域名は現在使用字に合わせました)
写真2「噫々 二宮金次郎」写真2「噫々 二宮金次郎」
○写真2
「噫々 二宮金次郎」(昭和51年。
作詞曲・三波春夫。編曲・佐藤川太。演奏・テイチクオーケストラ)

小田原市・栢山出身の二宮尊徳(金次郎)の教えを、こちらは壮大な編曲に乗せて、精魂込めて歌い上げるバラード。
1976年(昭和51年)、二宮尊徳120年祭記念曲。
レコード付録として、二宮神社宮司さんによるメッセージカードが封入されている。

いずれも、まさに人々への応援歌を届けて来られた、伸びやかなる三波さんの歌声です。
いつかレコードで、皆さんに聴いて頂く機会を作れたら良いなと思っています。

(文中の人名・名称は、恐縮ながら一部敬称略とさせて頂きました。)

2022/09/09 13:28 | 音楽

ページトップ