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2016年07月19日(火)

アウトリーチ事業・狂言「柿山伏」

会場の全景。児童の後は父母席会場の全景。児童の後は父母席
「アウトリーチ」と聞いても、まだ多くの方には馴染みがないでしょう。小学生の保護者の方であれば、ご存知かもしれません。アウトリーチを直訳すると「手を伸ばす」ですが、転じて、「援助が必要な所への出張や派遣」という意味があります。そこから、芸術文化の分野では、音楽やアートや演劇などの芸術家が通常の活動会場を飛び出して、観客の生活の場に出向いて働きかけをすることを云います。具体的には、学校や公共施設などで芸術普及活動を行うことです。学校でのアウトリーチは、日ごろ芸術文化に接する機会が少ない子どもたちに、プロの芸術家による本物の演奏や演技を観てもらおうとする試みです。そして、ただおとなしくかしこまって観るだけでなく、プロの指導の下で演技や演奏を自ら体験する機会も設けられていることも、アウトリーチの特徴と云えます。

小田原市文化部文化政策課では、このアウトリーチ事業を数年前から積極的に取り組んでいます。平成27年度には、アウトリーチを24件実施しました。平成28年度も引き続き、多くのアウトリーチ事業を計画していて、その実施を進めています。前々からアウトリーチ事業の現場を訪れてみたいと思っていたところ、小学校で「狂言」のアウトリーチがあると聞いて、取材を申し込みました。今回は、アウトリーチ事業の現場からのレポートです。
 

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2016/07/19 10:00 | 芸術

2016年07月15日(金)

まちあるきマップを手に「きんじろうカフェ」へ

この『小田原商店街ぐるっとマップ昼&夜』は「まちあるきマップづくりワークショップ」で、公募で集まった子供から大人まで、そして、商店街の店主さんたちに出していただいた、地元情報がぎっしり詰まったマップだそうです。

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2016/07/15 15:11 | 生活

2016年07月08日(金)

小田原の街でこんな美術展 小田原美術の若い力      ー第5回こみね展―

小田原のお堀端から大堀切へ登る坂がある。この一帯は小峰と呼ばれている。朝夕に高校生が行き交う。この小峰とよばれる高台にある私立相洋高等学校美術部の作品展「こみね展」が、7月14日(木)から17日(日)まで、栄町のアオキ画廊で開かれる。美術部員たちのこの1年間の成果だ。美術部員の二人から、それぞれの作品に対する想いを語ってもらった。

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2016/07/08 11:28 | 美術

2016年07月07日(木)

おだわら 第5回キッズマラソン大会

写真提供 (公財)小田原市体育協会写真提供 (公財)小田原市体育協会

 初めまして!今年度から小田原文化レポ−ターに加わりました「とっきー」と申します。

 

 今回は6月26日に開催された小田原市体育協会主催の「第5回キッズマラソン大会」のボランティアに参加してきましたので、そのレポートをお届けします。

 

 キッズマラソン大会は、子供達のスポーツ活動促進の側面だけではなく、勝敗よりも参加することに眼目をおいたマラソン大会だそうです。参加者は小学1年生から6年生の男女に分かれて酒匂川沿いの小田原アリーナとその周辺1km〜3kmの距離を学年・男女ごとに分かれて走ります。

 

 ボランティアの業務は役割分担になっています。今回は、整理員、タグ回収、給水、駐車場、救護の役割に分かれていました。私の業務は整理員です。主な仕事はゴールした子供達の誘導と、給水サービスへの案内です。参加者との交流も大事にし笑顔と気配りを忘れずに子供達と接することが大事だなと思いながら、活動しました。

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2016/07/07 10:32 | コミュニティ

2016年06月24日(金)

【小田原の街でこんな美術展】 第69回市展[前期]

正確には「第69回小田原市美術展覧会」、通称「市展2016」がさる5月25日(土)から29日(日)の5日間、ことしは「小田原市市民会館」で開催された。前期と後期に分かれ、前期は洋画、日本画、版画、彫塑の4部門であった。例年、会場となる「けやき」は耐震工事のため当面の使用が出来なくなっている。展示点数は、一般・招待・高校生(7点)を合わせて総数115点(洋画82日本画20、彫塑13)であった。この記事ではモチーフに「人物」とを描いた作品と高校生の作品についてレポートする。

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2016/06/24 08:56 | 美術

2016年06月23日(木)

市民会館へ行ってアートを見よう!

服を作る女服を作る女
 この6月末日で、市民会館の本館の4・5・6階の会議室が閉鎖される予定です。UMECOもできて、市民が利用できる会議室が増加したこともありますが、やはり老朽化が理由でしょう。市民にとっては懐かしい本館会議室ですが、防災上の観点からも致し方がないことでしょう。
その市民会館を訪れたことがある人ならば知っているはずなのですが、恐らく、多くの市民は意識もせずに通り過ぎている場所があります。それは、各階に飾ってある絵画の掲示されている場所です。本館のエレベーターホールから各階のホールまで、改めてみると随分と飾られています。ほとんどの来館者は眺めることもなく、その前を通り過ぎていきます。言われなければ、そこに絵画が飾ってあることすら覚えていないかもしれません。

市民会館所蔵のアート作品

 市民会館に飾られている絵画の作者は、小田原にゆかりのある画家たちばかりです。4階から6階までの会議室が閉鎖になると、それらの絵画がどうなってしまうのか、ちょっと気がかりです。そして、それらの絵画の作者がどのような画家であったのかも忘れ去られてしまうのではないか、と云うこともまた気になりました。そこで、美術好きの集まりである「OMP(おだわら ミュージアム プロジェクト)」では、市民会館にある絵画のデータ整理や保存修復をする活動を始めました。その活動の中で、改めて市民会館に飾られている絵画の素晴らしさに気付きました。その中の何点かをご紹介しましょう。

「服を作る女」

 市民会館掲示の絵画の中で私が最も魅了された作品は、本館6階ロビーに展示されている門松茂夫氏の「服を作る女」です。布を身体に巻き付けて鏡を見る女性を描いています。魅力の第一は、その色彩にあります。水色と黄色の斑点がちりばめられた布地の鮮やかな色彩にまず目がいきました。また、女性像の確かな存在感も魅力です。ぐっと前に踏み出した太い左脛と、足の甲に腱が浮き出るほど踏ん張っている右足は、がっしりと上半身を支えています。左腕は布端を持って身体に巻き付けて、左肩は大きく落ちています。不自然な姿勢でありながら安定感あるポーズは、これらのダイナミックな身体表現によるのでしょう。女性が布生地だけで服をイメージしようと没頭している姿が、観る者を引きつけます。
 この絵は、市の管理台帳によると、昭和12年(1937)の二科展入選作と記載されています。二科展を主催する二科会は、大正3年(1914)に文部省主催の官展である「文展」から分離して、在野の美術団体として活動しました。有島生馬や梅原龍三郎など新進気鋭の洋画家たちが参加しました。設立主旨からも分かるように独立・進取の気風を持つ二科展は、若手画家の登竜門とされ、新しい作風を志す若手の活躍の場を提供していました。戦前の美術界へ新風を吹き込んでいた二科展に入選したこの門松氏の作品は、制作から80年を経た現在にあっても、その若々し輝きを失っていないように思います。
 一方で、本作品の展示の場所は問題があります。本館6階ロビーの西側の窓際にあるので、西日が当たってしまうのです。額はガラス付であるので汚れの対策にはなっていますが、退色の問題を抱える展示です。会議室閉鎖後は、適切な保存を願いたいと思います。

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2016/06/23 12:02 | 美術

2016年06月21日(火)

あじさいの季節の旅

小田原城東堀の花菖蒲とあじさい小田原城東堀の花菖蒲とあじさい
 梅雨に入って、うっとおしい季節となりました。でも、天気予報の解説で、梅雨前線に沿て低気圧が通ると東側は雨、西側は晴れになると知りました。梅雨だからと云って毎日雨が降っているわけではないのです。雨の次の日は晴れ間が見えるそうですから、そういう時は、前日の雨でしっとりと濡れたあじさいの花を見に出掛けるのもよいでしょう。
 
 この週末に、あちらこちらのあじさいを見に出掛けました。その小さな旅のレポートです。


小田原城のあじさい花菖蒲まつり

 土曜日は明け方には雨が残っていましたが、日中は雨が上がりました。小田原城の「あじさい花菖蒲まつり」に出掛けました。まつりは、6月4日(土)から19日(日)まで開催されています。5月1日に改修が終わって再開城した小田原城は、連日多くの観光客が訪れています。休日の小田原城内は人が溢れて、前に進めないほどの賑わいとなっています。皆さんは、小田原城を見学した後、天守閣下の東堀に降りていき、花菖蒲園を観賞しています。花菖蒲園の天守閣側の崖にたくさんのあじさいが植えられて、花菖蒲の背景となっています。花菖蒲は盛りが過ぎていましたが、アジサイは満開を迎えて、この日もたくさんの観光客があじさいを楽しんでいました。
 

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2016/06/21 16:59 | 季節

2016年06月17日(金)

富士山を撮った川田文夫写真展が開催されました。

 小田原市在住のアマチュアカメラマン川田文夫氏の主に富士山の写真約40点からなる写真展が開催されました。

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2016/06/17 11:43 | 芸術

2016年06月15日(水)

【西海子小路の由緒ある建物・庭が一般公開に】

かつて多くの政財界人が別邸を設け、また文人達が居住した小田原。
市内南町の西海子小路沿いは、今も屋敷街の風情が残る場所です。
そうした、古き小田原をしのぶ建築と庭が、また一つ見学できるようになりました。
小田原文学館と西海子小路を挟んで斜め向かいの「旧松本剛吉別邸」(岡田邸)です。敷地内では茶室や庭のほか、海を望むような小山など、当時の海浜別荘の趣向を随所に感じる事ができます。

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2016/06/15 11:15 | 歴史

2016年06月14日(火)

【小田原の街でこんな美術展】 第39回 絵画・彫刻グループあらたま展

■カフェ「かまくら」に集ったアーティストたち■
パリにはセザンヌやルノワールなど絵の巨匠が集ったカフェがある。小田原の旧市街の東の方に「新玉」という地区がある・「あらたま展」は、この新玉にあった「かまくら」という喫茶店(カフェ?)に集っていた画家さんたちによる作品展。カフェは芸術家の集まる場所。ここ新玉も小田原の芸術発展の端を担ったのか。
 
 

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2016/06/14 12:59 | 美術

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